女医に振られた。努力では埋まらない距離もあると思った

投稿者: | 2025年4月16日

「素敵な人だな」と思った。
初めて会ったのはマッチングアプリ。
職業は“医師”、それだけで自分にはもったいないと思ったけど、
なぜか会話は弾んだし、LINEのやりとりも自然だった。

何度か会って、食事もして、
少しずつ距離が縮まっていく気がしていた。

…と思っていたのは、たぶん自分だけだった。

価値観もテンポも合っていた(と思ってた)
彼女は女医ということもあって、
仕事は多忙。
夜遅くまで勤務、時には休日出勤。
そんな生活の中で、
「休みの日に会おう」と言ってくれたのが嬉しかった。

食事の席では、医学の話もあったけど、
趣味の話や旅行の話でよく笑ってくれた。

なんとなく「いけるかも」と思ってた。
自分のほうが、気持ちが走ってた。

突然、LINEの返事がこなくなった
既読はつく。
でも、返信はない。

3日、5日…
ようやく来た返信には、
短くこう書かれていた。

ごめんね。やっぱりちょっと違うなって思った。

ステータスでは埋まらない「温度差」があった
医師と一般人。
職業とか年収とかより、
たぶん大事なのは“生きるリズム”。

夜勤明けのぼんやりしたLINEに、返事を急かした自分。
彼女が疲れていた日も、自分は会いたくて、会いたくて仕方なかった。

思えば、相手の生活の重さをちゃんと見れてなかった。

恋愛は対等。でも現実は、そう簡単じゃなかった。
「どうせ医者には勝てないよな」って、言い訳したい気持ちもあった。
でも、それ以上に思ったのは、
「自分が“合わなかった”だけなんだ」ってこと。

背伸びしすぎた恋は、
たいてい、気づかぬうちにバランスを崩す。

女医に振られて分かったこと。
結局、人って“肩書き”じゃない。
でも、“生活感”や“価値観”のズレは、
どんなに優しくても、超えられないことがある。

彼女は何も悪くなかった。
ちゃんと気持ちを伝えてくれたし、
会ってくれた時間もウソじゃなかったと思ってる。

だからこそ、
その優しさがちょっと痛かった。

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