サンマリエ高崎がなくなって、担当の女性は大宮へ異動した。

投稿者: | 2025年4月17日

婚活を始めて、最初に勇気を出して訪れたのが、
サンマリエの高崎支店だった。

駅から歩いて10分もかからないビルの一角。
少し緊張しながら扉を開けたあの日のことは、今でもよく覚えている。

対応してくれたのは、穏やかで、話しやすい女性スタッフさんだった。
年齢は私と近かったと思う。
初対面なのに、話を聞く姿勢が丁寧で、少し気持ちが軽くなったのを覚えている。

それから数ヶ月。

LINEでのやり取り、プロフィールの見直し、
お見合いの日程調整――

彼女はいつも迅速で、押しつけがましくなくて、
でも、さりげなく背中を押してくれた。

「この人と会ってみるのも、悪くないかもしれませんね」
そんな一言で、前に進めたこともある。

先日、ふと思い立って、高崎のオフィスに連絡を入れた。
久しぶりに、相談してみたかった。

でも、電話の向こうから返ってきたのは、
「現在、高崎オフィスは閉鎖しております」という案内だった。

え?
思わず固まってしまった。

そのあと、メールで状況を確認すると、
担当してくれていたあの女性スタッフは、大宮支店に異動になったらしい。

「もしよろしければ、今後はオンラインでの対応も可能です」
という丁寧な案内はあったけど、
正直、少しだけ寂しかった。

高崎での面談は、
自分にとって“日常”の中にあった非日常だった。

普段は行かないビル、慣れない服、
だけど、そこには“本気で話せる誰か”がいた。

それが、なくなってしまった。

婚活って、ただ人を紹介されるだけじゃない。
その過程で、誰に相談できるかがすごく大きい。

だから、「会いに行ける場所」があることは、思っていた以上に安心感につながっていたんだなと気づいた。

でも、大宮に異動したと聞いて、
少しホッとした部分もある。

また相談したくなったら、
大宮まで足を延ばせばいい。
それに、オンラインでも顔は見られる。

「担当さんが変わってしまうより、ずっとありがたい」

そう思った。

ただ、やっぱり感じたのは――

地方の婚活拠点って、やっぱり少しずつ減ってるんだな、ってこと。

高崎のような都市でも維持できないってことは、
婚活市場が都市集中型になってきているのかもしれない。

私の婚活も、少しずつフェーズが変わってきた。
活動の場所も、サポートの形も。

でも、あの高崎オフィスで過ごした時間は、
きっと、私の“最初の一歩”として、記憶に残る。

またいつか、
大宮のカフェで、担当さんと笑いながら会話できたらいいな。
そのときは、
「やっと、いい人に出会えました」って報告できるように。

★★☆☆☆ (2 / 5)

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