子持ちで婚活するということ。ひとりじゃないから、簡単じゃない。でも。

投稿者: | 2025年4月17日

「子どもがいるんです。」

その一言が、どうしてこんなにも重たく感じるんだろう。

婚活を始めた頃、プロフィールに子どもの存在を書くのが怖かった。
書けばマッチングしない気がしたし、書かなければ後で気まずくなるのは目に見えていた。
私は、離婚して子どもとふたり。
30代後半、あるいは40手前。
同年代の友人たちはすでに家庭を築いていて、
「今さら婚活なんて大変でしょ?」なんて、軽く笑われたこともあった。

でも、ここ数年、私のような人が増えてきていると感じる。

マッチングアプリのプロフィールでも「バツイチ・子どもあり」と正直に書く人が増えたし、
結婚相談所でも「再婚希望」や「シングルマザー・ファーザー歓迎」などの条件で検索できるサービスも増えている。
時代が少しずつ、変わってきているのかもしれない。

それでも、正直に言えば、婚活はやっぱり簡単じゃない。

「子どもがいるってだけで無理」と言われたこともある。
最初は優しかった人が、「子育てに関わるつもりはない」とはっきり言って去っていったこともある。
一度は、「会ってみたい」と言ってくれた男性が、私に子どもがいると知った途端、連絡が途絶えた。

そのたびに、心のどこかが少しずつ削られていく。

でも、それでも私は婚活を続けている。

なぜなら、子どもがいるからこそ、幸せになりたいと本気で思っているから。
子どものために、自分を犠牲にしているふりをして、
実はどこかで「もう一度、誰かと人生を分かち合いたい」と思っている自分を認めるのが怖かった。

でも、今は違う。

私は、自分のために、そして子どものためにも、
前に進みたいと思っている。

最近は、子持ちの再婚を前提に活動している人に出会うことも増えてきた。
お互いに状況を理解しているからこそ、無理に背伸びする必要もない。
「お子さん、何歳ですか?」
「うちは今年小学生です」
そんな会話から始まるマッチングもある。

もちろん、出会いの数は独身の頃よりずっと少ない。
でも、深さは増している気がする。

子どもと暮らしながらの婚活は、時間のやりくりも大変だ。
夜にゆっくりLINEを返す頃には、もうヘトヘト。
デートの予定を立てても、急な発熱でキャンセルになることだってある。
相手の理解がなければ、続かない。

それでも、「わかりますよ」と言ってくれる人がいる。
「子どもさん第一でいいですよ」と言ってくれる人がいる。
そんな一言で、また少し心が救われる。

私は、婚活市場で“条件”という文字に囲まれている。
「年齢」「年収」「再婚」「子持ち」。
そこに優劣があるように感じるときもある。

だけど、私は“条件”じゃない。
私は、過去を生きてきた人間で、
今を頑張っている母で、
これからを一緒に歩める誰かを、ちゃんと探しているだけだ。

最近、ママ友が再婚した。

彼女も私と同じ、子持ちでの婚活をしていた。
「やっぱり子どもがいたら無理かなと思ってたよ」
「でもさ、ちゃんと“見てくれる人”って、いるんだね」

彼女のその言葉に、私は泣きそうになった。

きっと、簡単じゃない。
これからも、思うようには進まないかもしれない。

でも、私たちは「ひとり」じゃない。
子どもがいるからこそ、守るものがある。
だからこそ、強くなれる。
その強さを受け止めてくれる人は、必ずいる。

今日も私は、プロフィールを見直している。
正直に、「子どもがいます」と書いている。
それを受け入れてくれる誰かと、ちゃんと出会うために。

一歩ずつ、一歩ずつ。

★★★☆☆ (3 / 5)

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