「バツイチなんです」って言うと、
「全然気にしませんよ」って返ってくる。
でも、それって本当?
婚活をしていると、
プロフィールに「離婚歴あり」って書くだけで、
一歩下がって見られる気がするときがある。
私はバツイチ。
30代で結婚して、数年で離婚。
子どもはいないけど、それなりに心に傷は残っている。
でも、それを“人生の失敗”とは思っていない。
むしろ、あの経験があったから、
今の自分はもっと落ち着いて人と向き合えるようになったと思う。
再婚を考えるようになったのは、
一人暮らしにも慣れ、生活も安定し、
たまたま婚活パーティーに誘われたのがきっかけだった。
久しぶりに人と出会って、話して、
「あれ、私、まだ誰かとちゃんと向き合いたいって思えるんだな」って気づいた。
でも、やっぱり聞かれる。
「前の結婚、どうして終わったんですか?」
悪気なく、自然な流れで。
こっちも構えずに話すようにしているけど、
内心ではやっぱり少しだけ、自分をジャッジされてる気持ちにもなる。
今の婚活市場では、バツイチって珍しくない。
パーティーでも、マッチングアプリでも、
「再婚希望」という文字はよく見る。
男女問わず、2回目の結婚を望んでいる人は多いし、
「1回目は勢いだったけど、2回目はちゃんと選びたい」っていう声もよく聞く。
でも、「当たり前」かと言われれば…
やっぱり、簡単なことではないと思う。
世間的にはオープンになってきたけど、
親の目、職場の目、そして“自分の心の声”。
「また失敗したらどうしよう」
「前と同じことを繰り返したら…」
そういう不安が、再婚のハードルを上げているのも事実。
だけど、思う。
たとえ一度うまくいかなかったとしても、
人を好きになる気持ち、誰かと人生を分け合いたいっていう気持ちは、
何度でも、ちゃんと芽生えるものだって。
それを「前に失敗したから」と抑え込むのは、
人生にもったいないことだと思う。
再婚って、失敗のやり直しじゃない。
“もう一度信じるチャンス”を、自分にあげることだ。
今度は、「こうしなきゃ」じゃなくて、
「一緒にいてほっとする人」「一緒に疲れられる人」を選びたい。
肩書きや条件じゃなくて、
“ちゃんと落ち着ける空気”がある人。
だから私は今日も、アプリを開く。
プロフィールには、正直に「離婚歴あり」と書いた。
相手にも、「離婚してるんですか?」と聞かれても、
「はい。でもそれも私の一部です」と、自然に言えるようになってきた。
バツイチの再婚は、当たり前か?
…人によると思う。
でも私は、「当たり前」にしたいと思っている。
それが自分の人生だから。
誰かの評価より、
自分がもう一度ちゃんと“誰かと生きてみたい”と思える気持ちを、
私は大切にしたい。